2014年ラコタの歌〜連邦議会議事堂のダブルスタンダード
連邦議会議事堂で、過去にも逮捕の騒動があった。
そこに見る連邦議会議事堂のダブルスタンダードについて
書かれた記事があったので、日本語に訳してみた。
みなさん、何を感じますか?
排外思考を持つ人たちが、なぜあれほどまでに大きな顔をしていられるのか。
国のシンボル的な場所で、他民族を苦しめる旗や、象徴を掲げ、破壊行動をする。
ファシズムの時代を彷彿させる行為であると私は思います。
一方で、2014年、平和的な歌を
議会で最良の決定を下した議員たちの判断に対し、
賞賛の意を込め歌ったことで逮捕された男性がいます。
まず、元の記事を紹介します。
私の英語力は高いものではありませんので、
間違っている箇所もあるかもしれません。
その際はご指摘ください。
この記事に書かれていることを私なりに日本語でまとめました。
1つ目のスタンダード
ネイティブアメリカンのクロークリーク族のGreg Grey Cloud氏は
連邦議事堂を破壊したり、自撮りのために押し入ったりしたことはない。
しかし2014年、連邦議会において平和的に上院の投票に訴えかけたことにより逮捕された。
2014年11月18日、二十八歳だったグレッグ氏は、石油パイプラインの立法についての議論を傍聴した。
パイプラインの継続を認証するための法案が1票差で否決された時、グレッグ氏は伝統的な平和の歌を歌った。
『リーダーたちが人々を理解し、人々の戦いに寄り添うという、この結果に最適な歌です。彼らを称えるために歌ったのです。』
そのことで、議会は一時中断し、グレッグ氏は逮捕された。歌い初めてすぐに、警官はグレッグ氏の体をつかんだという。
これは、議会への批判でもなければ、自分たちの意見を反映した内容に対する賞賛で、議員たちを称え、敬意を持って歌った伝統的な部族の歌である。
#Impeach & #RemoveTrump #TraitorTrump #EcocidalTrump #TrumpIsAClearAndPresentDanger Remember also, day two in office...
Doug McLeanさんの投稿 2021年1月7日木曜日
2つ目のスタンダード
先日のトランプ氏支持者による国会議事堂への侵入である。
それは以前議事堂内で逮捕されたグレッグ氏によるものではない。彼は牧場からテレビで様子を見ていた。
トランプ氏を支持する暴徒たちが、議事堂内に侵入し、何時間もその場を荒らした時に、グレッグ氏が当時見た警官の姿はなかったという。支持者たちは簡単に連邦議事堂に押し入り、議会メンバーのオフィスに侵入したり、装飾品を盗んだり、議会場の椅子に座ったりもした。その写真やビデオがソーシャルメディアで伝えられた。
ナショナル・ガードとFBIの支援を連邦議会議事堂警察が拒否したとの報告が表面化している。報告によると、少なくとも68人のうち41人が議事堂の敷地内で逮捕されているという。議事堂警察署長は、他の治安指導者とともに辞任に追い込まれた。AP通信によると、警察官を含む5人がこの騒動で死亡した。
通常2300人の警察官によって警備されている連邦議会議事堂ではあるが、この時何人が警備に当たっていたかは明らかではない。
グレッグ氏は疑問を感じたという。
2014年にKeystone XL Pipeline法案の却下を望んでいたグレッグ氏は、議会の傍聴を法的に申し込み、参加した。同氏が暮らすサウスダコタ州の上院議員から入館パスを受け取り席に着いた。
YouTubeに投稿された下の動画では、エリザベス・ウォーレン氏により法案が否決されたことが述べられた後、23秒あたりで、グレッグ氏の歌が聞こえる。ウォーレン氏はすぐに法執行機関に介入するよう求め、議会場において静粛を保つよう促した。別のグループが「No KXL」のチャントをする前の、約20秒間にグレッグ氏の歌が記録されている。
警官はグレッグ氏を廊下へ連れ出し、パトカーで彼を刑務所に連れて行き、約5時間拘束した。後に歌った大学生のグループのうち、4人も逮捕されたという。 裁判官が最終的に事件を却下するために、18か月近くかかり、複数回の出廷を強いられたと語っている。グレッグ氏は、その間、議事堂への訪問が禁止されていたため、裁判が全て終わった後、彼はパイプライン法案に反対票を投じた上院議員への贈り物を届けにいったという。
ラコタの男性が責任のある先祖の教えを学ぶための支援を目的とした非営利団体WicaAgliの共同創設者であるグレッグ氏は、トランプ氏支持者が議会議事堂で起こしたことについて彼の考えを説明する短いFacebookビデオを投稿した。
ビデオには100以上のコメントが寄せられ、彼は、ダブルスタンダードを目の当たりにしたと述べた。 「この人たちは不法侵入し、物を壊し、財産を破壊し他にもかかわらず、何も咎められていません。」
「当時の私たちへ扱いは、トランプ支持の抗議者への扱い方とはまったく逆のものでした。」
という内容でした。
アフリカ系アメリカ人、ラテン系アメリカ人、イスラム系、アジア系、、、、
トランプ氏の支持者たちが掲げる白人至上主義において、
私たち有色人種は嫌悪の対象となります。
いいえ、極端な思考などなくとも、
日々の暮らしの中で、多くの隔たりを感じることがあるでしょう。
ネイティブ・アメリカンもまた多くの苦しみの歴史を背負っています。
グレッグさんの人生について書かれた記事が別にありましたが、壮絶なものです。
なぜ、こんな経験をしなければいけないのか、
読むに堪えるほど壮絶なものでした。
現在、グレッグさんは自らの経験を生かし、
乗馬セラピーによって、性的虐待を受けた少年や少女を
救済するセラピーを行っています。
グレッグさんが歌った歌は
人々の意見を聞き、人々の戦いに寄り添い
指揮する素晴らしいリーダーの歌です。
連邦議会の議員たちがそういうリーダーであることが嬉しくて、
文化に則って、賞賛の意を示したのです。
議会議事堂の中で、
物品を持ち出したり、自撮りをしたり、
差別的な思考を国の決定権のある場所に持ち込んだ
多くのトランプ氏支持者の行動とは全く異なるものであることは明白です。
もちろん、今になって処分を受けたことは確かですが、、
なぜ今さら。。
連邦議会という場所は、本来、平和的な芸術的な
歌を歌うだけでも逮捕される場所なのですから。。
私たちが目撃しているものは
より根深い民族への意識、もしくは指導者の偏見に
左右されているのかもしれませんね。
tomiko