Jungla de Cemento 南米在住アーティストのブログ

la voz del paraguay〜パラグアイで音楽、アート活動をするTomikoのブログ!Noisy Graphics! Rebel Music!

アスンシオン観光!パラグアイのスラムと音楽の関係 Cico & Tomiko en Asunción, Paraguay

Cico & Tomiko en Asunción, Paraguay

Hola! 

Tomikoです。

コロナウィルス のパンデミック

旅行なんてできない状況だけど。。。

アスンシオンってどんな街?

イタリアとパラグアイ、グローバルユニットの

CICO & TOMIKOのCICOを

パンデミックが起こる少し前、

2月に案内した動画をUPしました!

 

↑↑まずは動画でご覧ください!

 

 

 

1. Cico & Tomiko 1st Album

まずはじめに

皆さんCico & Tomikoの1stアルバム

チェック済みですか?

まだーという方是非チェックよろしくお願いします!

↓↓↓

 

2. Terminal de Asunción アスンシオンのバスターミナル

これまでのアルゼンチンツアーの様子を順に見てきてくださっている皆様

有り難うございます!

ここで、、、、

雰囲気がいっぺんに変わったな。。

とお感じでしょう。。

そう私の暮らすパラグアイ

南米の中でも一番田舎町というか・・・

とにかく凄いところです。

 

これまでのツアー記

 ↓↓↓

arditomiko.hatenablog.com

 

 

アスンシオンのターミナルに着いた瞬間

思いっきり雰囲気が、、、変わる。

カオスに変わる。

アジアやアフリカに近い雰囲気!

菜食主義のみなさんすみません。

ここはごっついです。

でもこのソーセージ。

うまいっす。。

中でもブティファラ(Butifarra)っていうちょっとレモンの酸味のある

豚肉感たっぷりのソーセージがオススメ!

カタルーニャのソーセージらしい。

パラグアイ版もめっちゃうまい。

市内の至る所で食べれます。

夜にターミナルに着いてお腹ペコペコだったので

食らいついた。笑

ターミナルの近辺にはこういう露天がたくさんあるので、

アスンシオンに着いた時は、

小腹を満たしてからホテルや目的地に向かうのも○

 

お腹が弱い人は露天を利用するなっていう人もいるけど、、、

私は一度もお腹壊したことない。

いや、体質的に胃痛や下痢はよくあるので

気づいていないのかもしれない。。

けど食中毒のようなものは一度もない。

 

3. Chacarita地区 (セントロのスラム)

パラグアイの人がチャカリータと呼ぶここは、

本気のスラム。Ricardo Brugadaという地区。

過去には日本人の方が足を踏み入れて命を落としたこともあり、

観光情報としては、あまり近寄るなと書かれていることが多い。

しかし、それも古い情報で、

現在は観光事業の一環として再開発が進んでいる。

とはいえ、観光客はズケズケと住宅地にカメラを持って押し寄せることになるので、

ちゃんと分別を持って行動しないとトラブルの元になる。

観光面で開発されているのはほんの一部のみなので、

入れる場所とそうでない場所をしっかり認識できる人にぜひ訪れて欲しい。

 

Top画像は、パラグアイの伝統音楽Guaraniaを生んだと言われる

Jose Asuncion Flores生誕の家の前の展望スペース。

 

ホセ・アスンシオンフローレスについては

以前、PBN・パラグアイ・ビジネスニュースにコラムを寄稿したことがあるので

そちらをチェックしてみてください。

↓↓↓

pybiznews.wixsite.com

 

フローレスはチャカリータの貧しい家庭に生まれ、

幼い頃に盗みを働いたことで

更生のため警察の音楽隊に入隊させられる。

そのことで音楽の才に目覚め、

国を代表する音楽家となったと伝えられている。

youtu.be

 

私にとってチャカリータは音楽の地区である。

フローレスの話はちょっと怪しいし、、

グアラニア音楽どうしてもナショナリズムに利用されていることが多く、

好きにはなれない。

美しいものであることは確かだし、

戦争で文化が失われたパラグアイにおいて

フローレスたちが新しい文化を作ろうと

模索していた事実も称賛されるべき。

結局フローレスパラグアイという国から逃れた。

多くのアーティストたちは今も昔もこの国を去っている。

 

弾き語りでよく、パラグアイの曲で一番好きな曲

として紹介しているのがこの土地の名前がタイトルとなっている

「La Chacarita」

これは独裁政権時代に書かれた歌で、

当時検閲を免れるため、

フローレスが広めたグアラニア(ナショナリズムの象徴として)を利用している。

当時許されていたのが、グアラニアやポルカパラグアイージャといった

愛国精神のあるものだけだったから・・。

80年代になってもこの国ではそういう時代が続いていた。

当時の音楽家たちは”Recistensia”堪え忍ぶ音楽を作り続けた。

グアラニアに小さなメッセージを込め、

人々に伝えた。

 

youtu.be

Maneco Galeano(マネコ・ガレアーノ)若くしてなくなった

パラグアイヌエバ・カンシオンの重要人物によって作られた曲

ラ・チャカリータ

パラグアイ人も眉をひそめるこのチャカリータ地区で生まれたこと

そしてそこに生きる苦しみ、今もまだ変わらず毎年水害で

多くの被害が出ていること、明日を信じて生きること

いつかを信じて、仲間と共に生きること

が歌われている。

 

検閲を逃れるために、歌詞は

チャカリータで生まれた人物により

語られる美しいストーリーとして表現されている。

助け合うこと、希望を抱くこと、貧困の中生きること

そして何より、生きるという行為について触れている

数少ないパラグアイの曲である。

政府にとっては厄介なメッセージであったに違いないが

規制しようのないただの美しい曲。

 

パラグアイのほとんどの音楽は

男女の愛を表現しているとも言える。

要は男女の関係を世界の全てとすると

人間の興味をある程度、そこだけに押さえつけることができる。

愛という形を目先の異性に向けされるということで

支配は簡単になるということである。

この愛の範囲が広がっていくと問題が増える。

 

貧困や不公平に対して、人々は同情を抱き

立ち上がるようになる。

独裁の敵である。

 

そんな理由かどうかはわからないけれど

この国では愛の歌とナショナリズムを歌うもの以外はなかなか流行らない。

パラグアイではボブマーリーの一番の代表曲は、、、

Is This Love。え?まじ?マジです。

これもおそらく近年まで情報統制が行われていた結果だと思う。

これならOKという感じでラジオで流していたんだと思う。

そもそもヒットチャートもなければ、ヒットソングもほぼ存在しない。

スターもいない。

レコード屋CD屋もない。本屋が最近出来始めた。

中古の本屋はセントロに古くからあるものの。

 

日本では、、、いや、世界どの国の人からも

想像を絶するような国である。

 

文化がない。とはこういうことである。

私は恐怖を感じ続けている。

 

4. Mercado 4(メルカド・クアトロ)

メルカド・クワトロ

これは市場。

これまで紹介してなかったかな?

しょっちゅう行く市場。

露天だらけのカオス地帯。

おっちゃんが誕生日だーっていって

CICOが歌ってる動画のあの場所です。

Instagramにはいつもメルカド写真投稿してると思う。

 

ここの露天のButifarraも最高なのだ。

 

 

 

 

5. Museo de las Memorias(ムゼオ・デ・ラス・メモリアス)

パラグアイ独裁政権が終わった日を記念して行われたイベントに行った。

観光情報の少ないパラグアイなので、

この博物館は知ってる人も少ないと思う。

興味がある方はぜひ行ってみてください。

独裁政権時代を記録し、人権について考えることを目的に

当時政権に反対した人たちが捕らえられていた様子を展示している。

 

 

通常の観光ルートとは全く違う今回のアスンシオン観光。

パラグアイという国について興味を持っていただけたら嬉しいです。

ここにはたくさんの悲しい歴史があります。

陽気な南米というイメージとは全く異なります。

 

 

6. Mosto(おまけ)

パラグアイ在住者や日系人もあまり知らない

パラグアイ 名物!

Mosto(モスト)

上に書いたメルカドクアトロやセントロで

これまた露天のおっちゃんから購入できる。

サトウキビの茎を絞ってレモンを入れたジュース!

めちゃくちゃうまい!

 

私はかなりディープなパラグアイ生活をしているので、

情報が超偏っています。爆笑

 

 

 

 

 

次回は、これまた観光事業で手作りアートの町に変わったスラム

でのライブ!!

 

お楽しみに!

 

 

xx

 

tomiko