Jungla de Cemento 南米在住アーティストのブログ

la voz del paraguay〜パラグアイで音楽、アート活動をするTomikoのブログ!Noisy Graphics! Rebel Music!

新曲MV公開です!『CiCO & TOMiKO - TEGO MIEDO』+パラグアイの現状

f:id:arditomiko:20210605153744p:plain

Hola!

Tomikoです!

CiCO & TOMiKO の新しいMVが公開されました!

テンゴ・ミエドという曲です。

皆さんは恐怖心を持っていますか?

恐怖ってなんだろうって考えると、

私は生き抜くための能力であると10代の頃から考えていました。

平穏とはいえない人生で、恐怖を感じることは少なくなかった。

10代の頃、既にこんなことに気付かされるような波瀾万丈さでした。

 

さて、まずはM V をご覧ください!

 

Tengo Miedo
Autor: Cico & Tomiko
Tomiko: voice _ bass
Cico: voice _ beat _ samples
prod Rec Mix Master Artwork : Giramundo Illegal Studio / Rebel One Radio

 

この曲でもベースを弾いてます。

やっぱり、自分の参加する曲では極力ベースを弾きたいですね。
私はボーカリストというより、ベーシストの感覚の方がいまだに強くて
初めにベースありき。
どうしてもそっちの方が気になっちゃって・・・

このプロジェクトでもベースをたまに弾いています。

ただ実際のライブとなると、ベースを弾くのはどうかな?と思うんです。
歌に集中した方がこの場合良さそう。。。

本当はね、歌は歌、ベースはベースでバンドに参加したいのだ。

あはは。

 

 

SpotifyApple Musicには18日以降反映されます。

ぜひPresaveもよろしくお願いします。   

listen to TENGO MIEDO ↓↓

https://distrokid.com/hyperfollow/cicoandtomiko/tengo-miedo

 

私の住んでいるパラグアイは、
現在、世界最悪のコロナウィルスによる死亡率と感染率を誇っています。
もう1年3ヶ月私は普通の暮らしができていません。

ようやく家賃が支払えるほどに経済的には回復しました。
けれど、ずっとなんの補償もなくロックダウンを強いられ、
デモや混乱の中、外出もできず、
現在も、死亡率が高すぎるため、外出を自粛しています。

街に活気は戻り始めましたが、
死亡率と感染率は世界最悪となっています。

そんな環境の中、日本に帰国しようと真剣に考えていました。
本当に死の恐怖を感じていたからです。
いいえ、今も感じています。
医師や看護師も多く亡くなっています。
たった700万人しかいない人口の中で、
現在、今日の時点で闘病中の方は6万人に上ります。
合計ではありませねん。今日コロナウィルスと戦っている人の数です。

毎日3000人を超える新規感染者が追加され、
そのうち毎日100人を超える方が亡くなっています。

ICUで治療も受けられず、人がたくさん亡くなっていきます。

私は日本に帰りたかった。
ここに暮らす恐怖に耐えられなかった。
でも実際に隔離のホテル代や諸々の経費を考えると
非現実的であったこと、
そして何より、私が見ている状況がこれにもかかわらず

日本ではオリンピックが開催されようとしています。
それどころか、コロナは嘘だとか、ワクチンはいらないと
いう人も少なくありません。

私はそういう現状を見ていられませんでした。

 

私の暮らしている状況とあまりにもかけ離れていました。

私は日本に帰って、平静を保てないと思いました。

とても怖くなりました。

ここでは治療費が払えず家を売った人がいます。
街中には、食べ物を売って家族の治療費を払おうとする人がいます。
政府に泣きながら家族の治療を訴え、届かずに大切な人を失う人がいます。

私が今ここで見ている現状は、あまりにも日本とは違いすぎた。

 

https://static.tokyo-np.co.jp/image/article/size1/4/c/6/1/4c61fa20d324dd6bbc7c97cd464f4f5f_1.jpg

私はこの広告を見た時、言葉を失いました。

体が震えて、涙が止まりませんでした。

日本の人からすれば、ちょっと共感を得る広告なのかもしれません。

けれど私には、大きな怒りと、悲しみを与えるものです。

 

ワクチンもない。クスリもない。タケヤリで戦えというのか。このままじゃ、政治に殺される。

 

私の国の人はすでに政府に殺されています。
薬がないと泣いて訴えています。
うまく表現したなんて悠長な話でも、アート?でもなんでもない。

ワクチンもなく、薬もなく、訴えたら、
催涙ガスとゴム弾を浴びせられています。

1年3ヶ月も補償もなしで、外出制限の中生きています。
そんな私たちに、日本の人のちょっといい広告は
どう写るでしょう。

こんなことにも私は恐怖を感じます。

日本に帰るのが怖い。。。

そう思います。

私には刺激が強すぎる。

生きている世界が違いすぎると思いました。

 

日本に帰って、こんな刺激の中、
お金を稼いで、欲しいものを買うために
昔みたいに、経済の中で
生きていけるかと思うと
NOです。

 

私には恐怖しかありません。
これほどまでに世界が泣いているのに。。
なぜ?と私には理解できませんでした。

 

最近は変異株もあり、日本でも不安を感じておられるかもしれませんが。。
ただ、見ている現実が違いすぎるのです。。

 

私が日本に帰らないと決めたことで、
流行がはじまりかけている日本には

今は帰ってこない方がいいとおっしゃる方もいましたが、
実際ここは、本当にリスクしかありません。
死亡率が桁外れです。
10万人あたりの感染率も世界一です。

 

ワクチン接種に至っては、、、感染率の高い国の中で最低です。
皆さんは日本の摂取率が低いとおっしゃいますが、、、
私の国は日本とは非になりません。。。

 

ワクチンのお金を横領した政府への大きなデモについて
以前書きましたよね。。

 

 

arditomiko.hatenablog.com

 

今年、家賃すら払えない状況になりました。
1年に及ぶ外出制限で仕事は激減し、
もう生きていけない状況でした。

全てが限界でした。
もう日本に帰って、体制を立て直すしか方法がないほどでした。

でも、コロナで暴落している航空券は払えても、
待機のホテル代など、多くの費用が必要でした。

家賃も払えないのに、どうやってそれを支払えばいいのだろう。

 

全てが限界でした。

 

相談もできず、ただ、不安だけが残りました。
スーパーに行くことすら恐ろしいです。

ICUに8日入ったら、最低賃金5年分の値段になります。

私には払えません。

私が死んだら、息子はどうなるでしょう?

 

もう何も考えられません。

家賃も支払えないのに、それ以上のことなんて考えられるわけもないのです。

 

逃げ出したかった。
本当に逃げ出したかった。

けれど、どうしても受け入れられないのです。
インターネットで見る日本というものが私には
どうしてもわからない。
なぜ恐れないのか。。
原発に対してもそうでした。
放射脳だとかコロナ脳だとか。。
人を罵るような、環境が恐ろしい。

 

これまで多くの人が亡くなっていく現状に生きている人は
コロナ脳ですか?
1年3ヶ月も外出制限を強いられて、
医療を求めたら催涙ガスやゴム弾を
浴びせられるこの国の人はコロナ脳ですか?
泣きながら薬を求めている人はコロナ脳ですか?

 

帰ることが怖い。
私は日本に耐えられないと思う。

 

そういうことをCICOと話していて、
この曲を公開することになりました。

 

去年のイタリアで、同じような恐怖を感じていたのかもしれません。

 

先月、学校の配給を受け、仕事も少しずつ増え、
現在ようやく家賃の支払いができるまで回復しました。

まさに戦時中ですね。
配給を受けているんですから。。

 

 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 

A post shared by Tomiko Takino (@tomiko.takino)

 

恐怖とは生き抜く力であると初めに書きました。
私は海外で、治安が決していいと言えるような環境でない中で、
ギターを背負って、息子を連れて、一人で暮らしてきました。
旅をしてきました。

恐怖は生き抜くための力です。
私はそう思います。

 

恐怖を抱き、判断しすることが必要なのです。
恐怖心がなければ、私たちは簡単に死ねます。

 

動物はどうでしょう?

犬や猫、恐れを抱きませんか?
恐れを抱き吠える、恐れを抱き反射的に動く。
そういう様子を見かけることが多いですよね。

 

私たちも同じです。
人間っていう動物です。

 

恐怖を否定することは、
人間性の否定でもあります。

もしくは、人間を選ばれたものとして考えたいのであれば、
恐怖心に打ち勝つ生き物と言えるかもしれません。

原子力や、未知のものを生み出し、
自然に反く私たちは、恐怖心を失ってこそ
新しい道が開けるのかもしれません。

しかし私には、そんな未来はいりません。

普通の非力な人間です。

 

感染症の前には太刀打ちできない。
原子力も操れない。
普通の人間です。
専門家でもない。
普通の人間です。

だから。

恐怖を抱きます。

恐怖を抱く人間であると、歌うことしかできません。

 

少し長くなってしまったので、
続きはまた今度書きたいと思います。

 

これはコロナウィルスの歌ではありません。

歌詞に一言だけ出てきますが。。。


 

Congo x Italy, Japan x Paraguay...
Cico & Tomiko's global music project 2021
" Giramundo One Radio "
#1 Fuera Fascista:

CiCO & TOMiKO - FUERA FASCISTA ファシストは出ていけ - YouTube


#2 Soy de la Chacarita:

CiCO & TOMiKO - Soy de la Chacarita (Maneco Galeano) Musica Paraguaya Cover - YouTube


#3 No Nukes:

CiCO & TOMiKO - NO NUKES - YouTube


#4 Gipsy Street:

CiCO & TOMiKO - GIPSY STREET (ジプシー・ストリート) - YouTube


#5 Tengo Miedo:

CiCO & TOMiKO - Tengo Miedo - YouTube


#6 coming soon.....

 

Follow Cico & Tomiko
Official Website → 

Musica Sin Fronteras! » CICO & TOMIKO WEBSITE


Facebook → https://www.facebook.com/cicotomiko
Instagram → 

https://instagram.com/cicotomiko

 

 

 

 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 

A post shared by Tomiko Takino (@tomiko.takino)