Jungla de Cemento 南米在住アーティストのブログ

la voz del paraguay〜パラグアイで音楽、アート活動をするTomikoのブログ!Noisy Graphics! Rebel Music!

引っ越し:旧市街セントロ

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Hola!

tomikoです。

先日のブログでも書きましたが、引っ越ししました!

パラグアイの首都アスンシオンの旧市街です。

 アスンシオンという街は歴史が古く

今年で設立482年。

(ちなみに東京都の設置は1867年、ちゅうことは今年で152年ですね。)

 

古き良きアスンシオンは鉄道網が整備され、南米の内陸拠点として栄えていたそうだ。

今も旧市街セントロには古き良き建物がたくさん残る。

 

しかし、セントロとは名ばかりで、

経済の中心は新市街と呼ばれる場所に移行している。

味気のない、ゴミゴミしたドブくさい街である。

 

そういう場所が嫌いな私は、

やっぱり旧市街が好き。

昔からある都ってのは

立地的にも地盤的にもいいものだ。

 

そして何より、古い建物は素晴らしい。

セントロに残る、アスンシオンが栄えていた頃の建造物の美しさは

今の薄っぺらいパラグアイ建築には表現できないだろう。

新しい建物はどれも欠陥もいいところだ。

 

いろいろあって、引っ越しを余儀なくされ、

緊急避難したり、もう、めちゃくちゃでしたが、、、

 

どうせなら、セントロの歴史的建造物に住みたい。

自分の好きな家に住みたい。

好きな環境を作りたい。

という訳で探し回った結果、、、

出会っちゃいました。

 

素敵な家。

 

 

 めちゃくちゃ無理して

これまでの倍の家賃の家に引っ越ししました。

 

 

普通のビルの二階がテラスになっていて、、、

いえ、一階部分は多分、、土

大きな木が生えてる。

私が借りたのはテラスの一番奥の2階建ての小さなアパート。

 

 
 
 
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共有スペースのガス灯。この建物いったいいつからここにあるんだろう。。 もう使われてないけどいくつかは、電気灯にリメイクされてる。 暖炉スペースも共有。猫付き。🐈我が家の猫と猫大戦争勃発中。仲良くなるのかな。。 多分、めっちゃ昔のお屋敷の残った一角がビルの中に埋もれてるんだと思う。私の部屋のとこでぶった切られて隣に建物が建ってる。あはは、そこはちょっとーだけど、お陰で主要道路沿いとはいえ、喧騒から180度、完全に遮断されてる私の部屋。ほんとに一目惚れしてしまったこの家。 外観からはこんな部屋が隠れているとは思えない普通の古い建物なんですが。。 作りが近代パラグアイ建築では考えられないほど重厚で、水の流れも綿密に設計されていて、雨が降ってもベランダすらほぼ濡れず、全部流れていく。他の古い建造物に比べれば装飾の少ない、地味な感じとはいえ、凄くいい設計だと思う。今年イノベーションが始まったばっかりで、まだ工事が続いてるんだけど。。どうなっていくんだろう。。殺風景な共有スペースをもっといい感じにしてくれないかな。笑 風通しがめっちゃ良くて今の冬場は逆に寒くて、雨降ってもカラカラに乾燥するほどっす。。雨が多くて暑いパラグアイにはとてもいいんだけど、今ちと辛い。笑 しかしまあ、ほんとにこういうのたまりません。 大好きです。 見せかけばっかの豪華なものより、頭使って手間かけて作られたものに心揺さぶられます。 忙し過ぎて寝る暇も、ネット見る時間もない。当面の目標は作業スピードを上げて、時間を作ることです。

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ガスランプが印象的な古い建物。

とにかくつくりが重厚で、パラグアイ建築とは思えない。

嵐が来ても雨が部屋に入ってくることもない。

 

 

キッチンこそないものの

共有キッチンや暖炉スペースそれに広いテラスと二階のバルコニーが使える。

2ヵ月間避難してた場所はキッチンすらなくて、私にはきつかった。。

その反動ですよもう。。

家賃が高くても暮らしを変えなきゃきっと

心がもたない。

 

母子家庭だから、貧乏だから

だからって、我慢しても意味がないんだ。。

そう思った。

やっと気が付いた。

 

 

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少しは求めなきゃいけない。

パラグアイ生活も四年半

服とベースしかなかった頃

助けてってほんとに言えなかった頃

その時期なら、どこでも暮らせたかもしれないし、実際そうしてた。

そこから、泣きべそかいて

物乞いまでして

ようやく、普通の家庭とまではいわないけど

生活必需品を一つずつ買い揃えて

贅沢はできなくても

普通のパラグアイの女性にしては

今じゃそこそこの稼ぎだってある。

めちゃくちゃ働いてるもん。

ただ、それでも子供を育てるには全く足りない。

だってこの国、皆で稼いで暮らしてるもん。

お母さん一人でやってる人なんて皆無やで。

町で物乞いしてる人くらいちゃうかな。

だから、私は惰性からの貧乏じゃない。

笑われるようなことなんて一つもない。

 

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フルタイム働いて、家のことやって、

子供のための時間作って

誰かに文句言われるようなことは一つもやってない。

ほんとに私がここで働いたお金しかない。

うちらには。

家族もおらん。

仕方ないやん。

子供との時間を踏まえても

仕事量には限界あるし。

 

貧乏って笑われることなんて一つもない。

稼ぎはある。

充分ではない。

でも、私を比べてみんなが笑うように

大嫌いな比較論を用いたとしても

私は皆に笑われるような惰性にも貧乏にもあてはまらない。

だって、あなたの何倍も働いているもの。

 

母子家庭やからってさ、子供と二人、

6畳一間の部屋に住めますか?

貧乏って笑われて、耐えられますか?

 

無理ですよ。

当たり前です。

 

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私はスタジオスペースが欲しい。

 

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私は野外の作業スペースが欲しい。

 

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キッチンや子供の遊び場が欲しい。

 

当たり前ですよね。

住めればどこでもいい訳がない。

 

ましてや制作意欲のそがれるような

醜い場所は無理です。

この4年半そんな場所で暮らし続けて

心がおかしくなってしまった。

 

シングルマザーが欲を出すと、

贅沢だとかわがままだとかそういう目で見るのやめて下さい。

 

私だって人間です。

最低限の生活が必要です。

文化的な生活が。。。

 

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階段下の読書スペース

 

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バルコニーでも作業ができる。

 

 

しかし、かなり無理をした決断で

パラグアイ最低賃金の3/4の家賃なので。笑

住めなくなったらその時、考えます。爆笑

 

でもね、住む家に合わせて働き方を考えるっていうことも

必要かなと思う。

環境によって人は変わると思う。

 

車がなくても夜コンサートやイベントに行ける場所に住むってことは

やっぱり大事だと思う。

 

文化に接していなければいけないということ。

そして、安全が保障されていて、

(それで引っ越しを余儀なくされた。。)

夜でも自由に外の空気が吸える安全なスペースがあるのは

とても重要。

都会のど真ん中だけど、主要道路沿いだけど、

360度、喧騒から遮られていて、

旧市街のほぼ中心で、

目の前に大きな木があって、

歴史的な建造物で、

外で作業ができて、

焼き鳥が焼けて、

、、、、、、

どこをとっても私には最高の物件です。

多分他にないと思う。

特に、360度、喧騒から遮られてるって点は。。

他にはあり得ない。。

 

まだ、家具は持ってないので、

野菜かごを拾って来て棚にしてる。

圧倒的に収納が足りないけど、

 

人間的な暮らしができるようになってきた。

 

 

資金ゼロ、

帰国費用ゼロ、

所持品ベースと服だけ

そこから4年半

 

生きてますよ。

子供も逞しく育ってます。

笑われたり、バカにされる筋合いは

ありません。

 

シングルマザーというだけで

どれだけ色眼鏡にかけられるかよく知ってるけど

大人も子供もいろいろ言ってくるけど

私はね、幸せになりたいだけ。

 

幸せの選択をしたの。

自分のために。

 

一生、自分の気持ちを押し殺して生きるのは

嫌だと思った。

 

自分の能力を試してみたかった。

自分の名前を背負って

自分の作品を作って、生きたかった。

日陰じゃなく陽の目を浴びたかった。

 

今はお日様の下、

好きな服を着て

スキップもできるよ。

そりゃ制限も多いかもしれない。

でも私は自由だ。

 

レッテル張られて

陰口叩かれても。

 

幸せだと思う。

息子と二人旅なんて

楽しい経験を山のようにしてる。

歌を歌ってる。

 

幸せだと思う。

今の暮らしが大好きだ。

 

引っ越しに際して

インスタグラムも新しくしました。

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xx

 

tomiko